今日もお疲れさまです。


本来であれば当ブログは毎週火曜日に

くじ引きで決められた担当者が更新しなければならないのですが、

更新日当日に仕事があったため間に合いませんでした。



…いえ、仕事があったかどうかなどを言い訳にしてはいけないのです。

本当であれば仕事の前日などに来社し

下書き状態で記事を上げておくべきところにも関わらず

その努力を怠ってしまいました。



この日がブログの当番であることは

ひと月も前から決まっていたことであり、

それはスケジュール上で正しく告知されていました。

そうであるがゆえに、他の関係者の落ち度は1ミリも無く、

ただシンプルに私個人の自己管理の甘さがもたらした

結果であることは間違いありません。



「前の仕事も時間が掛かってしまったからなぁ」とか

「書きたい気持ちは物凄くあるけど他にもやることあるからなぁ」などという

軽率な意識はもってのほか、

私たち社員一人ひとりがプレイヤーであり、

監督であり、観客であり、広報担当者である…

なので、このブログの記事を書くときは広報の気持ちで。



Tシャツジーパンをスーツに変えて徹夜明けで伸びたヒゲを剃り髪型を整え

歯を磨きケータイを満充電し名刺入れに名刺を補充してジャケットを羽織り

革靴を履き明るめのオフィスで広めのテーブル席に腰掛け

ろくろを回すようなポーズで(それは広報のイメージなのか)。




そのような意識を持ってこのブログに臨まないといけません。




ブログの更新が遅れてしまったことを、お詫び申し上げます。

バナーにもいるカラスもきっと鳴いています。すみません。








昨日の朝から取り掛かっていた仕事が先ほど終わりまして

ようやくブログが書ける状態になりました。眠いです。

眠さのために盛大に筆を滑らせているような気もしています。



担当させて頂いていた仕事は数十分のVTRの編集作業です。



編集作業とざっくり言っても

仕事内容によって関わる度合いは変わってきます。

なるべく編集所での作業を少なくするため、

カットの“つなぎ”自体はお客さまが自前のPC等で行い

(オフライン編集といいます)、

そのデータを編集所へ持ち込み

それ以降の作業をやっていく…ということが多いです。



つないだ内容を事前チェックするという目的としても

オフライン編集という工程が存在しています。



そこからが編集室での作業です。



お客さまからお預かりしたオフラインデータを元に、

映像色味の調整や、モザイク入れなど映像の加工、写真やイラストの差し込みなどを行い

テロップが入る前の状態(白といいます)を完成させます。



同じ作業をなるべく一度にまとめてやってしまったほうが効率が良いので、

テロップ以外の要素を先に作ってしまうのです。




編集オペレーターには、お客さまの演出意図を汲みつつ、

効果的かつ効率の良い作業方法を選択し、作業をオペレーティングする能力、

また、映像が放送するテレビ局などの基準をクリアしているか監視・修正する能力、
(信号的に放送事故やそれと間違われるような要素が入っていないか)

そして、お客さまやアシスタントとのコミュニケーション能力、

が求められます(個人の感想です)。



どれかが大きく欠けていると作業の進行の大きな妨げとなります。

またはその穴を埋めるだけのほかの能力があれば大丈夫な場合もあります。



クライアントと直接やりとりをして作業の方向性を決めていくので、

コミュニケーション能力は必須です(採用担当風)。



編集アシスタントにはテロップを作ってもらったり、

素材の管理などをやってもらったり、

二人三脚で作業を進めていくので、

決して喧嘩とかしてはいけません(フリとかではないです)。




さて、白ができましたので、テロップ入れの作業になります。




テロップ原稿は、多くの場合、「こういう文字情報を入れたい」という

文言をずらーーっと書き連ねたテキストデータを頂くので、

テロップを発射するPCでコピペしつつ、演出意図や番組のテイストに沿った

色づけ、書体の選択などをして発射します。



手書きの原稿で頂いたり、

その場で「ここでこういうテロップをドーンと!」みたいな

発注を頂くこともあるので、何事も臨機応変に対応することが重要です。



この、テロップを送出するのは、作業の形態にもよりますが、

編集アシスタントが行うことが多いです。

設備によっては、文字の色づけなどは

オペレーター側が組み立てるケースもあります。



一方で、編集オペレーターは、

アシスタントが作ったテロップを入れていく作業となります。



ナレーション原稿を見ながら

(まだカメラで収録した時の素材の音しか入っていないので!)、

ここだ!というタイミングでテロップを入れていきます。

タイミングやテロップが出てくる時の効果など、お客さまと確認しながら、

どうすればより効果的に見せられるか、より番組が盛り上がるのか、

考えて選択していきます。



お客さまと、またアシスタントと、

時にはぶつかり合い、時には想像以上の効果が得られて盛り上がったり…。

1枚のテロップを入れるのに、数回、数十回と

試行錯誤を繰り返していたこともあります。



文字ってだんだん見ているとゲシュタルト崩壊してくるものなんですね。

でもそうやって一歩一歩、一枚一枚を積み重ねることで

完成へと近づいていくのです。





出来上がった番組として流れるのは一瞬でも、

その制作の過程で編集スタジオでは

様々なドラマが繰り広げられているのです(断定)。





これが、だいぶ大雑把ですが、編集作業の流れです。

文章ばかりで分かりにくかったと思います。

過去の記事をよく読まないまま書き進めてしまったので、

他の方が書いた内容と一部重複したり

重ねて余りある無駄があるかもしれません。すみません。





全てのテロップが入りきったら画完パケ(映像のみ完成)という状態になります。

先ほど24時間かけて、数十分のVTRが画完パケました。

作業時間はその時々の状況や作業量によって大きく変わります。





画が完成したら、テープやデータをMA(マルチオーディオ)に渡して音響部分の作業になります。

音部分も完成したら完パケ(完全パッケージ)となり、テレビ局などに作品が納められます。





編集部で暮らしている私は日々このように仕事に取り組んでいます。

今日もお疲れさまです。